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アヤの金縛り体験を検証します。
 真夜中、意図せずしてふと目覚めることがある。
 意識はハッキリしている。しかし手足が動かない。
 そして時に息苦しさを覚える。――それが《金縛り》だ。

 古より世界中で報告され、悪魔や死霊の仕業とされてきた現象だが、
 医学の進歩によってその発生メカニズムを明確にされた現代では
 意識と肉体の覚醒ミスマッチによって起こる《睡眠麻痺》とされている。

 しかし、体験者には“非科学的な場面”に遭遇する者も少なくはない。
 本当に、全ての《金縛り》に心霊との因果関係は無いのだろうか……。



アヤ「――ッ!」

 

 とある夏の夜――寝苦しさからふと目覚めたアヤはすぐさま、
 自分の身体が意識的に制御できない《金縛り》の状態にあると気付く。

 まるで“誰かに圧し掛かられた”ように動かない肢体と、強烈な圧迫感。
 初めての体験に動揺しながらも、アヤは唯一動く目線を胸元へと移した。

 そこには、馬乗りになって覗き込んでくるマヤの顔が。

 

アヤ「…………何を、してるの?」
マヤ「うん。金縛りごっこ」

 そしてアヤの怒号によって、《金縛り》の元凶は逃げ去って行った。


 それから数日が経った、寝苦しい夏の夜――再び目覚めたアヤは
 瞬間的に、前回と酷似した《金縛り》の状況下に置かれていると認識する。

 一時的に猛省しているように見えたマヤだが、再犯の可能性は否めない。
 今回は更に厳しく対応しようと心に誓い、すぐさま目線を胸元へと移した。

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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

【 2018/07/03 16:39 】

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