イツキ、真の春はもうチョット先だってよ。
 長く厳しかった冬が終わり、心躍る春の気配が押し迫った今年4月――
 雪の下から新芽が顔を覗かせるが如く、密かに“春の便り”がもたらされていた。
 それは、イツキの中の人(?)こと美山加恋の熱愛報道というスクープであった。


メリーさん「イツキちゃんおめでとぉ~♪ それで、結婚の予定は?
イツキ「けッ……!? そ、そんな関係じゃなくて仲の良い友人です!」

 

メリーさん「またまたぁ♪ そんな芸能人の逃げ文句が通じると思って?」
イツキ「…………」

 年齢も人生経験も上手である彼女にこれ以上の否定は無駄と悟ったのか、
 ノーコメントを決め込み、すぐ隣の親友に縋り付くような目線を送るイツキ。
 しかし当のリサはと言えば、己の色恋に忙しかったらしく、目を白黒させていた。

リサ「へええ……そうなんだ。それで、相手はどんな人?
 年齢は? 職業は? 趣味は? どこで知り合ったの?
 キレイ系、カワイイ系? どっちが攻めで、どっちが受け?
 私も知ってる? ――もしかして同じ学園の子?

 

イツキなんで質問がGL大前提になってんの、男だよッ!
 ――あ、いや違う、仲の良い友人です!!」

...続きを読む
スポンサーサイト

テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

【 2017/06/05 16:19 】

| ヌルい短編 | コメント(2) | トラックバック(0) |
| ホーム | 次ページ