ルール無用!豆で追い払われる鬼なんて鬼じゃないッ!!
 鬼が猛り、福が笑い、豆礫が飛び交う2月3日――。

 世間の流行が今やすっかり“恵方巻き”へと移行しつつある現代において、
 しかし《禍刻》によって瘴気に閉ざされ、不浄なる魂たちが彷徨う氷室邸では
 世間の流行など知らぬとばかりに、昔ながらの“豆撒き”が行われようとしていた。

 ――ハズ、だった、のだが……。


神官「と、とと当主様ッ、毎年恒例のように豆撒きの鬼役を買って出て頂けるのは
 大変有り難いのですが、何故いつも家人の大虐殺から始められるのですかッ!?」

 

氷室家当主「何故とは愚問だな、鬼とはかくも恐ろしき存在であるモノ……
 例え節分の茶番といえども、心から鬼を演じ恐怖を演出することで、皆の士気も高まろう。
 死者故に今更死を恐れることもあるまいが、今年も我が愛刀によって痛い目を見たくなければ
 全身全霊を込めて豆を投げ付け、退治してみせよッ!!

神官「わ、分かりました。では恐れながら……福は内~、鬼はそ

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テーマ:二次創作:小説 - ジャンル:小説・文学

【 2016/02/03 23:49 】

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