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深紅、無双モード発動。
 髪は古来より美しさの象徴、神秘的なものとされてきた。
 長い髪は女性をより美しく魅せる一方で、
 長い髪は神通力や霊力を宿すとも謂われる。



 突如として現れた怨霊に、雛咲深紅は苦戦を強いられていた。

 今までにない強力な個体は
 無数の怨念を身に纏い射影機の力ですら掻き消してしまう。
 射影機こそが怨霊に対抗し得る唯一にして絶対の武器。――それが効かない。

 射影機が効かない敵を前に、遂に膝を着く深紅。
 しかし怨霊を見据えるその眼は、まだ光を失ってなどいない。
 ――否、深紅は口元に微笑すら浮かべていた。

「射影機は使う者の霊力によって強くも成り弱くも成る。
 ……嬉しいわ、ようやくこの私に本気を出させてくれる敵が現れたことがッ」

 立ち上がった深紅はおもむろに髪留めを外す。

 それは彼女が、今は亡き母より授かった物。
 だがそれだけの代物ではない。
 生まれ持った強力過ぎる霊力故に時に他を傷付け、
 時に己を傷付けてしまうことを恐れた母が
 彼女の本当の力を制御するために授けた――いわば深紅のリミッター装置なのだ。

 長きに渡る束縛から放たれた長い髪が、
 深紅の身体中から立ち上る霊気に吹かれて乱れ狂う。
 やがて獲物を探す触手のように伸びる霊気に
 強力な怨霊も怯え、後ずさるしかない。

 深紅はその微笑で以て怨霊を恐怖させた。

「さあ……これからが本当の闘いよ」



「みたいな熱い展開にならないものかしらね、その髪留め」

 入浴に際し髪留めを外す深紅の姿に、胸躍らせる怜。
 深紅は深い深い溜め息をついた。

「怜さん。阿呆も休み休み言って下さい



歴代主人公キャラクターに髪の長い人がいない理由。

でも待てよ、長四郎は何気にロン毛じゃないですか。
だから強いんだ長さんパネェっす☆



怜「逆に、その髪留めが深紅の発育を制御している可能性は」
深紅「母の形見だろうが何だろうが今すぐ投げ捨ててやりますよ」
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テーマ:自作小説(二次創作) - ジャンル:小説・文学

【 2010/10/18 06:08 】

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